ドラゴンボール超スーパーヒーロー【ネタバレ有り】
※本記事にはネタバレが含まれます
新宿バルト9で行われた『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』初日舞台挨拶に行って来たので、ネタバレありで感想書いていこうと思います。
『ドラゴンボール超 ブロリー』から約4年。テレビアニメですら何の動きも無かったドラゴンボールに、ついに新たな物語が追加されました!
以降ネタバレ全開でいきます。
・全編フルCG
これまでの劇場版作品と違い、今回は全編フルCG。
正直、フルCGになると発表された時は落胆しました。ドラゴンボールと言えば、前作ブロリーの時にも見られた大迫力の手書きアニメーション(一部CGも織り交ぜられてたけど)。
個人的にCGののっぺりした感じや、あからさまなCG感が個人的には日本のアニメ作品として受け入れられていないところがあり、めちゃくちゃ不安でした。
でも初めて公開された予告編を観てみると、あれ?思ってたより全然手書きに近い!!
この初見の感想は、本編を観ても変わりませんでした。全然受け入れられる!!最近の鳥山先生のイラスト感が強くて、むしろ手書き風CGの手法は全然アリでした!
手書きアニメーションは静止画の連続で動いているように見せていますが、CGは常に動いているので、バトルシーンの迫力やスピード感は全然劣っていません。
・イントロダクションムービー
冒頭のプロローグでは、孫悟空とレッドリボン軍の因縁の歴史が、最新の手書きアニメーションで蘇ります。
何より嬉しかったのは、少年編の悟空とレッドリボン軍の戦いがハイクオリティの最新の手書きアニメーションで観る事が出来た事。最初からテンション爆上がりです!
・セル編
今作の主役はピッコロと孫悟飯。もう一度言います。"ピッコロ"と孫悟飯です。
想像以上にピッコロ主役でした。
そして何より今作は"セル編"とリンクする部分がかなり多いです。レッドリボン軍。人造人間と孫悟飯。
人造人間開発者Dr.ヘドはDr.ゲロの孫だし。こうなれば、ファンが求めているのは当然アイツ…
・悟空とベジータは…
今作の悟空とベジータは、ビルスの星で修行中。そこには、ブロリーとレモとチライもいます。悟空は、ブロリーが怒りをコントロール出来るように、修行を付け、ベジータは頭の中でイメトレ。
レモは料理の腕をビルスに気に入られ、チライはまさかのビルスのどストライクゾーンのビジュアルだったらしく、ブロリー一味の居場所はビルス星になりました笑
地球の危機をブルマが知らせようとするも、ウイスの杖に都合よくアイスクリームのカップが被さり、誰も気づかずじまい。
今回悟空とベジータが本筋に関わることは一切ありません。本当にピッコロと悟飯のための映画です。
レッドリボン軍は、かつて孫悟空の手によって壊滅。生き延びたDr.ゲロが密かに人造人間を造り続けていたが、それもまた孫悟空と孫悟飯の手によって破壊された。
しかし、レッドリボン軍のレッド総裁の息子マゼンタは、レッド製薬という会社を経営しつつ、密かにレッドリボン軍を再建しようとしていた。
そして、セルを造ったDr.ゲロには、Dr.ヘドという孫がいた。そして、Dr.ヘドもまた天才的な科学者だった。
レッドリボン軍の再建、そして孫悟空一派の壊滅を目論むマゼンタは、Dr.ヘドを取り込んで人造人間を造らせようとする。
ところが、Dr.ヘドにはマゼンタにとってちょっとした懸念材料があった。Dr.ヘドは幼い頃からスーパーヒーローが大好きで、ありのままの事実を伝えてしまえば、協力は得られない。
そこで、カプセルコーポレーションのブルマは宇宙人と密約を交わしていて、悟空やベジータ、ピッコロらを味方につけて、密かに地球を支配しようとしていると、嘘を吹聴する。
高額の開発資金をチラつかされ、Dr.ヘドはレッドリボン軍で人造人間を開始することに。
・働き者ピッコロ
武術教室に忙しいビーデル、生物学の研究レポートで忙しい悟飯に代わって、ピッコロがパンの面倒を見ていた。
いつか悟飯にしてい時のように、ピッコロはパンに修行を付けていた。
平和ボケした悟飯に、いつどんな脅威が訪れるか分からないと喝を入れ、自分の修行に戻ったピッコロのもとに、新しい人造人間ガンマ2号が現れる。
ガンマ2号に圧倒されたピッコロは、やられたフリをして後をつけ、レッドリボン軍の兵士に変装して、レッドリボン軍の復活、人造人間ガンマ1号2号の誕生、そして"セルマックス"を作ろうとしていることを知る。
その後、ブルマにレッドリボン軍の動向を知らせたり、すっかり感の鈍った悟飯を覚醒させるためにレッドリボン軍の兵士の姿のままパンを誘拐したり。
とにかく今作ではピッコロが働きまくります笑
・人造人間ガンマ
Dr.ヘドの趣味が色濃く反映された最新型の人造人間。
真面目で命令に忠実な1号。
そして、1号に比べたらおちゃらけていて、お調子者の2号。
彼らはにとっては、Dr.ヘドが正義そのものであり、自分たちは正義のために命令を実行するスーパーヒーローなのだと信じていた。
しかし、レッドリボン軍の悪者らしい振る舞いの数々を目撃。さらにはピッコロに指摘され、自分たちの過ちに気づき、終盤ではピッコロたちと共闘。
・成長した戦士たち
ピッコロと悟飯に加勢しに来るのは、悟天とトランクス。そしてクリリンと人造人間18号。
悟天とトランクスは、これまでのドラゴンボール超での姿よりかなり成長していて、見た目は中高生くらいに。
悟飯曰く、サイヤ人はある時期に一気に身体が大きくなるとのこと。
悟天とトランクスも平和な地球では本腰を入れて修行をしていなかったようで、フュージョンも久しぶり。
久しぶり過ぎて、フュージョンに失敗してしまいます。今回登場するのは、太ったゴテンクスだけです笑
・セルマックス
究極の人造人間セルをさらにアップグレードしたセルマックス。さまざまな細胞を取り込んで成長するというセルの特性上、完成までにはかなり時間が掛かる。
完成する前に起動してしまえば、制御出来ずに暴走してしまう。
しかし、思ったようにピッコロや悟飯を倒せず、さらにはレッドリボン軍の方が悪者だと気づかれてしまったマゼンタは、焦ってまだ細胞を取り込んでいる最中のセルマックスを起動してしまう。
ついに「ぶるぁぁぁぁ!」とセルマックスが起動。セルマックスは、セル第二形態を巨大化させたような姿をしています。尻尾の先はハンマーのように変化。
さらに、目には自我が無く、ブロリーのように暴走するのみ。全身緑だった従来のセルと違い、今回のセルは赤が基調となっています。
第二形態は鳥山先生がお気に入りだったデザイン。なので、第二形態の姿なのでしょう。
セルマックスは基本的に強い+巨大で、硬い。そして、全身のマダラ模様からビームを放ったりと相当厄介。
セルマックスのことを元々気に入っておらず、暴走した時のことを考えていたDr.ヘドは、セルマックスに弱点を作っていた。
セルマックスの弱点は頭部のてっぺん。そこを破壊すれば、セルマックスを倒せる。しかし、セルマックスの身体は硬過ぎて、今の戦士たちが全力を出しても、全然破壊出来そうにはない。
個人的には、ガンマ1号2号を吸収して、パーフェクトセルマックスになって欲しかった。パーフェクトセルマックスVS新形態悟飯の超次元の戦いも見たかった…
・オレンジピッコロ
悟空とベジータとは連絡がつかず、今の悟飯はとても強敵と戦える状態ではない。
そこでピッコロは自らが強くなれば良いという結論に達する。デンデに、最長老のように俺の潜在能力を解放してくれとピッコロは頼むが、潜在能力を引き出すのはある程度年を取ったナメック星人でなければ出来ないと断られてしまう…
そこで、ブルマが集めていたドラゴンボールを使って、ピッコロは神龍に潜在能力を引き出してもらうことに。
こちらが潜在能力を解放したピッコロの姿。
潜在能力解放+ピッコロは神なので、神龍はおまけをサービスで付けた。
そして、神龍のおまけによってさらなるパワーアップを遂げました。
※こちらも公式の画像が無いので、スラッグで代用w
全体的にシルエットがゴツくなり、スラッグのようになりました。皮膚はオレンジ色になり、目は赤。
セルマックス戦終盤ではマジュニア時代のことを思い出し巨大化。一番の戦闘員へと昇格します。
・悟飯新形態
力の大会以降、悟飯は研究に専念。一切修行はしていませんでした。ピッコロのマントを着せられて、思わず「重い」と言ってしまうほど、身体は鈍っていた。
ピッコロの作戦が功を奏し、悟飯はあっという間にアルティメット悟飯の状態に。鈍っていた身体はもとに戻ったが、セルマックスにはそれでも歯が立たない。
ピッコロがセルマックスを一手に引き受けて、悟飯にはありったけの気を溜めさせて、悟飯に頭部を破壊させようとする。
ですが、その間にピッコロはセルマックスにボコボコにされ、どんどん弱っていく。その様子を見ていた悟飯はついにブチ切れる。その様子は、まさにセル編で悟飯が超サイヤ人2へと覚醒したシーンそのもの。
悟飯が新たに覚醒した姿は超サイヤ人2の髪型で銀髪。そして瞳は赤。これまで誰も変身したことのない姿です。
※公式画像が無いので、超サイヤ人2悟飯で代用。自前でイラスト描いたら更新します。
新しい超サイヤ人なのか、それとも別系統の進化なのか不明です。今後公式や、ゲームなどに登場した時に正式名称は分かると思います。ピッコロも然り。
その姿で必殺の魔貫光殺砲を使い、見事セルマックスの頭部を破壊。ついにピッコロと悟飯はセルマックスに勝利。
・オマージュ
前述したセル編を感じさせる要素の数々。
ピッコロが巨大化するのは、天下一武道会の悟空VSマジュニア戦のオマージュ。
悟飯が魔貫光殺砲を使う時のシーンは、完全にサイヤ人編の悟空&ピッコロVSラディッツのシーンのオマージュ。
セルマックスとの戦いは、バイオブロリー戦を思い起こさせます。
・次回作への続投
今作で初登場したマゼンタは、セルマックス起動時の衝撃でおそらく死亡。
カーマインは、セルマックス死亡時の爆発でおそらく死亡?
セルマックスは悟飯にトドメを刺され死亡。
ガンマ2号は全エネルギーを使い果たしてセルマックスに挑み、エネルギーの使い過ぎで消滅。
ガンマ1号は生き残り、カプセルコーポレーションのボディガードに。
Dr.ヘドは人体改造により衝撃に強い身体を手に入れていたため生存。カプセルコーポレーションの美容部門で開発を担うことに。
ガンマ1号とDr.ヘドは次回作以降も出て来そうです。レッドリボン軍の基地はめちゃくちゃになってしまったため、セルマックスの再登場は考えにくいでしょう。
『ドラゴンボール超 ブロリー』とは違う魅力、面白さに満ちた作品でした。ムビチケも買ってあるので、入場者特典切り替わったタイミングでもう一回観に行こうと思います!