T&Bear TIMES

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『インクレディブル・ファミリー』トリビア&イースターエッグ

※本記事には、『インクレディブル・ファミリー』のネタバレが含まれます。

 


全米では6月15日に公開され、アニメーション映画史上No.1のオープニング成績を叩き出したピクサーアニメーションスタジオ最新作『インクレディブル・ファミリー』。記念すべきピクサー作品第20作目であり、2004年に公開された『Mr.インクレディブル』の待望の続編。当初は2019年に公開予定でしたが、今年公開予定だった『トイ・ストーリー4』と順番を入れ替えての公開となりました。

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約14年ぶりに“インクレディブル・ファミリー”のその後が描かれる今作。前作の伏線回収や、トリビアイースターエッグなどを紹介したいと思います!

 

約14年ぶりの続編

 

前作『Mr.インクレディブル』(04)以来約14年ぶりの続編となった『インクレディブル・ファミリー』。14年の年月が経ちましたが、今作は前作の直後から始まるストーリーです。前作で突如として現れた敵アンダーマイナーとの戦闘から物語は始まります。そしてオリジナル版も吹替版もほとんど前作と同じ声優が続投しています。Mr.インクレディブル=ボブ・パー(英語版:クレイグ・T・ネルソン、日本語版:三浦友和)、イラスティガール=ヘレン・パー(英語版:ホーリー・ハンター、日本語版:黒木瞳)、ヴァイオレット・パー(英語版:サラ・ヴォーウェル、日本語版:綾瀬はるか)、フロゾン=ルシアス・ベスト(英語版:サミュエル・L・ジャクソン、日本語版:斎藤志郎)など時の流れを感じさせない見事な演技を披露してくれています!そしてダッシュ・パー役の声優は英語版:スペンサー・フォックス→ハック・ミルナー、日本語版:海鋒拓也→山崎智史と交代していますが、違和感はありません!

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イラスティガール

 

本シリーズの世界ではヒーロー活動は違法であり、スーパーパワーを持つヒーロー達は自分の正体と能力を隠して生きています。前作ではボブ・パー=Mr.インクレディブルがこっそりヒーロー活動を行い、シンドロームに騙されてしまうのですが、今作ではヘレン・パー=イラスティガールがヒーローとして活動する事になります。アンダーマイナーと戦うヒーロー達の姿を見ていたウィンストン・ディーヴァーは、ヒーロー活動を合法に戻そうとする大のスーパーヒーローファンの実業家です。彼らの活躍を見ていたウィンストンはMr.インクレディブル、イラスティガール、フロゾンを大手通信事業会社デヴテックに招集して、ヒーロー活動を合法に戻す計画について話します。そんなウィンストンとその妹イヴリン・ディーヴァーの協力のもと、イラスティガールはヒーロー活動に専念する事になります。イラスティガールは新たなスーツに身を包み、イラスティサイクルで任務に挑みます。

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インクレディブル主夫

 

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ウィンストンから計画を聞いた際、自分がヒーロー活動をすると乗り気だったMr.インクレディブルでしたが、能力的に損害を出しにくく完璧なスタートを切れるのはイラスティガールだと言われてしまいます。怪力のMr.インクレディブルはヒーロー活動に伴って街を破壊してしまうので、しぶしぶ主夫となることに。前作でシンドロームの手により家を失ってしまったインクレディブル・ファミリーは、ウィンストン・ディーヴァーから豪邸を提供されます。そんな豪邸でボブは娘のヴァイオレット、息子のダッシュ、そして赤ちゃんのジャック・ジャックの世話を1人で引き受けることに。不器用なボブは家事・育児を上手くこなすことが出来ません。ボブは順調に活躍するヘレンの姿を見てストレスを溜め込んでいきます。

 

スクリーンスレイヴァー

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前作のヴィランシンドロームに変わって今回インクレディブル・ファミリーに立ちはだかるのは正体不明のスクリーンスレイヴァー。スクリーンスレイヴァーはありとあらゆる画面に姿を現し、画面上に錯視を映す事で、画面を見ていた人を洗脳してしまう強力なヴィランです。Screen=画面、Slaver=奴隷商人と言う意味です。スクリーンを通して、物事を実際に経験せず経験した気になっている人間達。自分では何も行動せずにスーパーヒーロー達が自分達を守ってくれると思い込んでいる人間達に疑問符を投げかけるのがスクリーンスレイヴァーです。

 


この謎めいたヴィランの正体はヒーロー活動を合法に戻そうとしているウィンストンの妹イヴリン・ディーヴァーでした。イヴリンの父も兄ウィンストンと同じくヒーローファンであり、ヒーローが自分を守ってくれると思い込んでいた人間の1人でした。イヴリンの父は自宅にスーパーヒーロー直通の電話を持っていました。(直通電話はゲイザービームとファイロニックに繋がるものでしたが、彼らはシンドロームのオムニドロイドによって殺害されています。)しかし自宅に強盗が侵入した時はちょうどヒーロー活動が違法になった時期で、イヴリンの父をヒーローが救ってくれることはありませんでした。イヴリンは父親がヒーローに頼らずシェルターに逃げていたら死ぬことはなかった思っており、それが彼女がスクリーンスレイヴァーになる大きな要因となりました。イヴリンは天才的な技術者であり、画面を通して人間を洗脳するだけでなく、専用のメガネをかけた人間を操る事も出来ます。

 


イヴリン・ディーヴァーは黒幕としてはピクサー映画史上初の女性です。彼女がスクリーンスレイヴァーの正体である事は早い段階でほのめかされています。まず、イラスティガールがスクリーンスレイヴァーのアジトに侵入するシーンで、大きな目のマークが描かれたHYPNOTISM(催眠術)のポスターが映るのですが、その目のロゴがイヴリンが初登場した歳につけていたイアリングと同じです。イヴリンの声優を務めるのはキャサリン・キーナー。彼女は第90回アカデミー賞脚本賞を受賞した『ゲット・アウト』(17)で、催眠術を使用する心理療法家ミッシー・アーミテージを演じています。キャスティングにもヒントが隠されていたんですね。また、彼女の名前Evelyn DeavorはEvil Endeavor(邪悪な努力)から来たものです。

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最強ベイビージャック・ジャック

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今作『インクレディブル・ファミリー』が前作と大きく違うのは、ジャック・ジャックが家族のヒーロー活動に本格的に参戦する点です。前作ではベビーシッターのカーリとシンドロームだけがジャック・ジャックの能力を目の当たりにしました。(カーリがジャック・ジャックのスーパーパワーを目の当たりにするシーンは短編作品『ジャック・ジャック・アタック!』(05)で見る事が出来ます。)前作『Mr.インクレディブル』でインクレディブル・ファミリーはジャック・ジャックの能力に気づいていませんが、今作でようやくジャック・ジャックが秘めた数多くのスーパーパワーを目の当たりにすることに。強靭な肉体、壁歩き、デーモンベビー化、ファイアーベビー化、擬態、金属化、分子振動、発電、レーザー・アイズ、浮遊、瞬間移動、次元移動、物体のすり抜け、テレキネシス、ロケットくしゃみ、分身など数えきれないほどのスーパーパワーをジャック・ジャックは持っています。今作でテレビを見ていたジャック・ジャックは、画面に映る強盗と窓の外でゴミを漁っているアライグマが同じに見えたために襲いかかります。庭でアライグマと死闘を繰り広げるジャック・ジャックですが、これがきっかけでボブは彼の能力を知る事になります。そして今作で初めてジャック・ジャックはエドナ・モードと出会い、すっかり意気投合します。

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テーマソング


ヒーロー活動が合法だった時代、Mr.インクレディブル達がヒーローとして活躍していた時代。そんな時代を見てきたウィンストン・ディーヴァーは古き良きヒーロー達の大ファンです。初めてMr.インクレディブル達に顔を合わせた時、ウィンストンはMr.インクレディブルのテーマソング、フロゾンのテーマソングを本人達と一緒に口ずさみ、イラスティガールの初任務の際はイラスティ・ガールのテーマを口ずさんでいます。これらのテーマソングはそれぞれ「Pow! Pow! Pow!-Mr.Incredible’s theme」、「Chill or Be Chilled-Frozone’ theme」、「Here Comes Elastigirl-Elastigirl’s theme」としてちゃんとした曲として存在しています。これらはエンドロールで流れるので、最後まで席を立たないでください。

 

新世代ヒーロー


イラスティガールの活躍により、自身の能力をひた隠しにしてきたSupers(スーパーヒーロー達)が徐々に姿を現します。そんな新たなヒーロー達を紹介します。

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(画像左からスクリーチ、ヘレクトリクス、リフラックス、ブリック、クラッシュハウアー、ヴォイド)


・スクリーチ

フクロウのような見た目をした男。フクロウのように首を360度回転させる事が出来、羽で飛ぶ事も可能。それはあくまで身体的な能力であり、その能力の真髄はScreech(鋭い叫び声)。スクリーチが発する超高音の叫び声は、ガラスを割る事が出来ます。また暗視能力も持っています。


・ヘレクトリクス

指先から電撃を発する青年。日本版声優はサンシャイン池崎


・リフラックス

本名ガス・バーンズ。カエルのような顔をした老人。口から溶岩を吐き出す。年を取っているので疲れやすく、乗り物酔いする。


・ブリック

本名コンクリーシャ・メイソン。メガマッスルと恐れを知らない精神を持つ女性。非常にタフで、Mr.インクレディブルにも負けないほどの怪力を持つ。


・クラッシュハウアー

テレキネシスの使い手で、触れずに物体を押しつぶす男。


・ヴォイド

イラスティガールの大ファンの若い女性。イラスティガールに自己紹介する時にカレンと名乗った。彼女の能力は、空間に穴を空けて物質を自由自在に瞬間移動させるもの。日本版声優は小島瑠璃子


アンダーマイナー

 

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誰よりも下、地中深くに住んでいるモグラのような男。日本版声優は高田延彦。ドリル車を乗りこなし、銀行強盗を成功させる。インクレディブル・ファミリーとフロゾンがアンダーマイナーの悪事を止めようとするが失敗。アンダーマイナーはまんまと銀行の金を奪って地中に帰ってしまいます。この時の失敗でMr.インクレディブルとイラスティガールのヒーロー特別プログラムは撤回されリック・ディッカーの援助も受けられなくなってしまいます。またオリジナル版の声優はジョン・ラッツェンバーガー。彼は全てのピクサー作品に声の出演をしている事で有名です。彼が担当したピクサーキャラは以下の通り。

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・ハム『トイ・ストーリー』(95)、『トイ・ストーリー2』(99)、『トイ・ストーリー3』(10)

・P.T.フリー『バグズ・ライフ』(98)

・イェティ『モンスターズ・インク』(01)、『モンスターズ・ユニバーシティ』(13)

・ムーンフィッシュ『ファインディング・ニモ』(03)

・アンダーマイナー『Mr.インクレディブル』(04)、『インクレディブル・ファミリー』(18)

・マック『カーズ』(06)、『カーズ2』(11)、『カーズ/クロスロード』(17)

・ムスタファ『レミーのおいしいレストラン』(07)

・ジョン『ウォーリー』(08)

・トム『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)

・ゴードン『メリダとおそろしの森』(12)

・フリッツ『インサイド・ヘッド』(15)

・アール『アーロと少年』(15)

・ビル(カニ夫)『ファインディング・ドリー』(16)

・ジュアン・オルトドニシャ『リメンバー・ミー』(17)


リック・ディッカー

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かつてスーパーヒーロー達が所属していた政府組織NSA(National Supers Agency)の一員。Mr.インクレディブルの昔馴染みの1人で、人の記憶を消去したり、トラブルの後始末を行う。今作『インクレディブル・ファミリー』はリック・ディッカーがトニー・ライデンジャー(ヴァイオレットが想いを寄せるクラスメイト)を取り調べしているシーンから始まります。トニーは、アンダーマイナーに立ち向かうヴァイオレットがマスクを外した瞬間を偶然見てしまったのです。ヒーロー活動は違法でありヒーロー達は正体を隠さなければいけないため、リック・ディッカーはトニーのヴァイオレットに関する記憶を消去します。リック・ディッカーの風貌はどことなくトミー・リー・ジョーンズに似ています。トミー・リー・ジョーンズは「メン・イン・ブラック」シリーズでMIBのエージェントKを演じています。「メン・イン・ブラック」シリーズではMIBエージェントが宇宙人を見てしまった人間の記憶をニューラライザーという装置を使って消去するシーンがあったり、政府を退職したりとリック・ディッカーはエージェントKとの共通点があります。

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エドナ・モード

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ヒーローのスーツを手掛けるデザイナー。パリコレの常連でもある。本名はEdna Marie Mode。実は日本人とドイツ人のハーフ。アカデミー衣装デザイン賞を8回受賞したイーディス・ヘッドがモデル。オリジナル版では監督のブラッド・バード自身が声を担当。テストで監督が声を当てて声優を探したところ、監督より良い声優が見つからなかったそうです(笑)日本語版では後藤哲夫が担当。


アウター・リミッツ

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作中のテレビ画面に映る番組。『アウター・リミッツ(原題:The Outer Limits)』は実際にアメリカで1963年に放送されていたSFテレビドラマ。モノクローム作品である。エイリアン、UFO、モンスター、超能力者、超常現象を取り上げている1話完結型の作品。アメリカでは『トワイライト・ゾーン』と共に1960年代を代表するSFドラマとして人気が高い。


科学少年J.Q

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『科学少年J.Q(原題:Jonny Quest)』は1964年から1965年までアメリカのABCで放送されていたテレビアニメ。科学者クエスト博士が息子のJQ、助手のレース、ハジ、犬のバンディたちと世界各地を回って研究を続けるSFアニメ。『インクレディブル・ファミリー』では、パー一家が引っ越して来た新しい家のテレビ画面に『科学少年J.Q』が映るシーンがあります。


A113

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(『トイ・ストーリー』に登場するA113)


A113は全てのピクサー作品に登場する有名なイースターエッグです。A113とはアメリカのカリフォルニア芸術大学(カルアーツ)内にある教室の番号であり、この教室は学生が初年度にグラフィック・デザインとキャラクターアニメーションを学ぶ場所です。この学校の卒業者の多くはディズニーやピクサーなどのアニメーションスタジオに就職しています。そんなおなじみの番号はもちろん『インクレディブル・ファミリー』にも登場しています。今回は何度かそれが登場しています。まずは、イラスティガールの初任務で登場するモノレール。モノレールのボディにはMGLV-A113と言う文字が表示されています。そして、船上シーンで映し出されるヒーロー活動合法化の署名シート。このシートにもA113が確認出来ます。そして最後、ヴァイオレットがトニーとの初デートで映画を観に行こうとするシーンです。その劇場の看板にDEMENTIA113と言う文字があります。ここにはもうひとつのイースターエッグが隠されています。DEMENTIA113は実在の映画のタイトルDEMENTIA13とA113を掛け合わせた形になっています。『ディメンシャ13』(63)はフランシス・フォード・コッポラ監督のホラー映画で、劇中の年代設定とも合致しています。


ポルターガイスト

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ジャックジャックの能力のひとつに、『ポルターガイスト』(82)へのオマージュがあります。それは異次元に消えてしまう能力です。異次元に消え、声だけが聞こえる状態でボブがジャックジャックを探すシーンがありますが、まさしくこのシーンが『ポルターガイスト』へのオマージュです。Mr.インクレディブル=ボブ・パーを演じるクレイグ・T・ネルソンは『ポルターガイスト』でクローゼットに吸い込まれてどこか別世界へ消えてしまう娘の父親スティーヴ・フリーリングを演じていました。


ゴーストバスターズ

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本作には『ゴーストバスターズ』(84)へのオマージュも散りばめてあります。スクリーンスレイヴァーが呆気なく捕まり、その正体がピザの配達員だった事に違和感を覚えているヘレンに対しイヴリンが“Einstein was a patent clerk(アインシュタイン特許庁の職員だった)”と言うシーンがありますが、『ゴースト・バスターズ』でもビル・マーレイ演じるピーター・ヴェンクマンが、学友のレイモンド・スタンツを励ます時に同じセリフを喋っています。


トイ・ストーリー4

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インクレディブル・ファミリー』は『トイ・ストーリー4』と公開時期を入れ替えられた事で有名です。『カールじいさんの空飛ぶ家』に『トイ・ストーリー3』のロッツォ・ハグベアがいたり、『モンスターズ・インク』に『ファインディング・ニモ』のニモが登場していたり、ピクサー作品には、必ず次回作のキャラクターが隠されています。今作にも『トイ・ストーリー4』のキャラクターが隠されているらしいのですが、それは『トイ・ストーリー4』を観てみない限りはっきりとは分からないそうです。もしかしたら、『トイ・ストーリー4』の新キャラクターが隠されているのかもしれませんね。一説によると、ジャック・ジャックのベビーベッドの中にある人形がそのキャラクターである可能性が高いようです。『トイ・ストーリー4』が公開されないとその真相は明らかにならないので、『トイ・ストーリー4』を観てからもう一度観直したいですね。


ピザ・プラネットのデリバリー車

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トイ・ストーリー』で登場したピザ・プラネットのデリバリー車。この車はピクサー作品で必ずと言っていいほど登場します。今回は早い段階でその姿を確認する事が出来ます。冒頭のアンダーマイナーとの戦闘シーンで、アンダーマイナーの乗るドリル車のドリルがシティ・ホールにぶつかりそうになってフロゾンが氷を噴出して止めようとするシーンです。その時に映るダッシュの背後にピザ・プラネットのデリバリー車を確認出来ます。

 


中華料理のテイクアウトボックス

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アンダーマイナーとの戦いの後、既にシンドロームによって家を破壊されていたインクレディブル・ファミリーはモーテルに滞在します。彼らはモーテルの中でテイクアウトの中華料理を食べているのですが、そのパッケージはこれまでのピクサー作品にも登場しています。最近この中華料理のテイクアウトボックスが登場したのは『インサイド・ヘッド』です。『インサイド・ヘッド』では、サンフランシスコに引っ越して来たばかりの主人公ライリーが夜ご飯に家族と食べているのが、テイクアウトの中華料理です。この他にも『バグズ・ライフ』、『トイ・ストーリー2』、『モンスターズ・インク』、『レミーのおいしいレストラン』に様々な形で登場しています。この中華料理のテイクアウトボックスもピクサー作品でよく見られるものです。


Tripledent Gum

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インサイド・ヘッド』で登場したキャッチーなテーマソングのトリプルデントガム(Tripledent Gum)。この商品のロゴも、劇中の至る所で発見する事が出来ます。イラスティガールが初任務でモノレールを止めるためにイラスティサイクルで走っているシーン。ここでイラスティガールはモノレールに追いつくために建物に窓から突っ込みますが、その時の壁面にトリプルデントガムの広告が。そしてラストシーンでパー一家とトニーが車に乗っているシーンでも、トリプルデントガムの壁面広告が発見出来ます。


モーツァルト

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前作『Mr.インクレディブル』でベビーシッターのカーリは「モーツァルトは赤ちゃんを賢くする」と言ってジャック・ジャックにモーツァルトを聴かせているとヘレンに電話で言っていました。今作『インクレディブル・ファミリー』では、一晩ジャック・ジャックの面倒を見ていたエドナがジャック・ジャックがモーツァルトの音楽が好きだと気づいていました。エドナがモーツァルトの音楽を流すと、ジャック・ジャックはノリノリで体を揺らします。


MCU


冒頭のインクレディブル・ファミリーVSアンダーマイナーの戦闘シーンで爆破され崩れる建物MUNICIBERG CREDIT UNION(ミュニシバーグ信用組合)の頭文字を取るとMCU(=Marvel Cinematic Universe)になっています。


DCネタ

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インクレディブル・ファミリー』にはDCを思わせる小ネタも隠されています。まずデヴテック社の隣の夜空にバット・シグナルを思わせる光が確認出来ます。そしてイラスティガールの新しいスーツ。新たなイラスティガールのスーツをヘレンは“bit dark and angsty(ちょっと暗くて不安な感じ)”と表現していました。そしてMr.インクレディブル専用の車インクレディビールはバットモービルを思わせます。また、イラスティガールが初任務の際、新家からイラスティサイクルで飛び出して行きますが、そこにもDCを思わせるものが。秘密の通用口から出発するイラスティガールですが、そこは滝が入り口となっています。『バットマン ビギンズ』(05)では、同じようにバットマンは秘密の通用口である滝を通ってアジトに戻るシーンがあります。実は『Mr.インクレディブル』(04)以前にイラスティ=ガール(エラスティガール)と言うキャラクターがDCに既に存在していてディズニー側がDCに許可を貰っています。そんな事もあってDCネタも盛り込まれているのでしょうか。

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(エラスティガールは体の大きさを自由に変化させます。)

 

インクレディビール

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全盛期のMr.インクレディブルはインクレディビールと呼ばれる車に乗って移動していました。前作『Mr.インクレディブル』では、シンドロームとの出会いのシーンで確認出来るだけで、インクレディビールの所在が不明でした。今作ではそんなインクレディビールの所在が明らかになります。インクレディビールは廃車になったとMr.インクレディブルは聞かされていたのですが、ふとテレビをつけてみるとインクレディビールがオークションに出品されていました。この所有者の名前はアレグザンダー・ガルバーキ。イラスティガールの新コスチュームのデザイナーでもあります。しかし現在の所有者はインクレディビールの動かし方を知らない様子。それを見たボブはコントローラーを持ち出してインクレディビールを動かすですが取り返す事を諦めす。その後、イヴリンによって洗脳されたヒーロー達がフロゾンとダッシュとヴァイオレットを襲いに来た時、ダッシュがコントローラーを使ってインクレディビールを取り返します。インクレディビールは音声登録された人間だけの言うことを聞く乗り物で、運転しなくても全ての機能を音声操作出来ます。ロケットエンジンで猛スピードで走るのはもちろん、ロケットを発射したり、水上を走ったり、ジャンプシートがあったり様々な機能を搭載しています。


リプライズ


インクレディブル・ファミリー』には、前作『Mr.インクレディブル』のリプライズがいくつかあります。まずは、一晩ジャック・ジャックを預かったエドナの元をボブが訪れるシーン。ここは、前作でヘレンがエドナの元を訪れたシーンととても似ています。そしてもう一つは、暴走して街にぶつかりそうになっているクルーズ船を止めるシーン。ここで、水中に潜ったMr.インクレディブルを引き上げようとダッシュがヴァイオレットにもう引き上げて良いか聞くシーンがあり、ヴァイオレットは”Not Yet(まだダメ)”と言います。前作では、ロケットエンジンを起動させたオムニドロイドのアームをMr.インクレディブルが抱えているシーンで、イラスティガールがタイミングを見計らってMr.インクレディブルに”Not yet”と言うシーンがあります。

 


ルクソーボールとルクソー・ジュニア

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黄色に1本の水色の線が入った、赤い星が特徴的なルクソーボール。そしてピクサー映画のオープニングとエンディングで必ず目にする電気スタンドのルクソー・ジュニア。ルクソーボールは全てのピクサー作品に登場しているのですが、『インクレディブル・ファミリー』ではそのルクソーボールのみならずルクソー・ジュニアの姿を確認する事が出来ます。ルクソージュニアはスクリーンスレイヴァーとイラスティガールが戦うシーンで発見出来ます。360度を洗脳の光が放たれるシーンでスクリーンスレイヴァーとイラスティガールが戦っている背後に、ルクソー・ジュニアがいます。


ピクサースタジオ


フロゾンがウィンストンの部下から名刺にもちょっとした遊びが。名刺に書いてある住所は1200 PARK AVENUE MUNICIBERG 94808ですが、これは現在のピクサーアニメーションスタジオの住所から来ています。1200 PARK AVENUEの部分がピクサーアニメーションスタジオと同じです。


ディズニーランド・モノレール

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1959年6月14日に、カリフォルニアディズニーランドリゾートに開業したディズニーランド・モノレール。この開業当時のディズニーランド・モノレールのポスターが劇中で発見出来ます。それは、イラスティガールが初任務でホバートレインの暴走を止めるシーン。この時ホバートレインの駅の中で、このポスターを確認する事が出来ます。

 

監督のブラッド・バードは60年代のスパイシリーズやスパイ映画にインスピレーションを受けたと言っているので、まだまだ隠されたものがたくさん存在するかもしれません!前作よりもパワーアップしたアクションシーンにユーモア、もちろん純粋に本編を観るだけで十分に楽しめるのですが、こう言った知識を入れて改めて観るとまた違った楽しみ方が出来ると思います!!どこかに潜んでいる『トイストーリー4』のキャラクターを探しながら、字幕・吹替・IMAXなどで繰り返し観てみるのもいいかもしれませんね。

ドラマ銀魂2舞台挨拶付き先行上映会レポ

8月11日(土)、『銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん-』舞台挨拶付き先行上映回に行って来ました!!今回は福田雄一監督、山本美月立木文彦、戸塚純貴、そして小栗旬が登壇したイベントの様子をレポートしたいと思います。ゲストのやり取りをほぼフルで文字起こししてます。

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2日前の『銀魂2  掟は破るためにこそある』完成披露試写会はどれだけ早く並んでもファンクラブ枠とマスコミ席で前列の席は取れず丸の内ピカデリーでJ列でした。しかし、今回は同じ会場でC列の座席券をゲットすることが出来ました!!完成披露試写会より注目度が低いのでしょうか、そしてファンクラブ枠も無さそうだったのでそれが原因なのか。入場の際にはマダオうちわが配布されました(笑) 実際に会場に入ってみると、ステージは激近なものの、スクリーンが近過ぎて映像が見辛い(笑) 今回は上映後に舞台挨拶だったので、若干首を上に向けたまま鑑賞しました(笑)

 

この日上映されたのは現在dtvで絶賛配信中の『銀魂-ミツバ篇-』全3話と、8月18日(土)より配信予定の『銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん-』全3話。どちらもこの日のために特別編集されていて、1話1話途切れることなく、全3話繋げて観ることが出来ました。長谷川泰三(マダオ役)をアニメ版の声優ご本人である立木文彦さんが務めることでも話題を呼んだ「ドラマ銀魂2」。見所はマダオだけじゃなく、堂々としたドラゴ○ボールのパロディや、メーテル姿の山本美月など配信前からとても話題になっていますね。ひと足お先に鑑賞しましたが、コメディとしては映画「銀魂2」を超えているのではないかと言うほどの振り切り加減。福田作品のファン、銀魂ファンのみならず多くの人が楽しめること間違いなしです!

 

上映が終了するといよいよ舞台挨拶です。さっそく福田雄一監督、山本美月(メーテル役)、立木文彦(マダオ役)、戸塚純貴(山崎退役)がステージに登壇します。

 

福田監督「福田監督です。ありがとうございます本日は。今日聞くところによると、もともと応募数によっては小ちゃい方の劇場でやる予定だったんですけど、たくさんの方の応募があったと言うことで大きい所に引っ越して来たと聞いているので本当に皆さんに暑い中集まっていただき本当に嬉しいです」

 

山本「こんばんは、山本美月です。なんでか分かんないんですけどメーテル役をやらせていただいてます」

 

福田監督「原作に無いからね」

 

立木「こんばんは皆さん。いつも愛称はマダオで本名は長谷川泰三って言う本名があるんですけど。でもずっと愛称で通ってます。立木文彦です。よろしくお願いします。ずっと底辺にいます、どうも」

 

福田監督「すげーなー。嬉しー!じゃあトーク始めましょうか」

 

戸塚「待ってください待ってください。ここまでみたいな感じありますけど」

 

福田監督「いつもイジり程度に何でいんの?的なこと言う時ありますけど、ゴメン今回マジで何でいんの?」

 

戸塚「いやいやいや。dtv出てますから」

 

福田監督「え、だって今回何?」

 

戸塚「いや待ってください。皆知らないのか。山崎…」

 

福田監督「山崎だけど、今回別に出てないじゃん」

 

戸塚「いや出てましたよ。出てましたよね?あの禁煙篇でね。あとミツバ篇もやってますから」

 

福田監督「今日ミツバ篇もやったんですか?ミツバ篇やってるんだ。じゃあしょうがないか」

 

戸塚「新しいのも出てますよ」

 

福田監督「ひとことじゃん。いや〜って言ってるだけじゃん(笑)ひとことの人ゲストで呼べないなと思ったらミツバ篇があったと言うことであれば、すごく分かります」

 

MC「この副題になったのはどういった経緯でしょうか?」

 

福田監督「もともと堤さんが話のフリをやってくれると。で、僕がたまたま堤さんは司会的な役割はどんな感じでやりますかって言われたんで世にも奇妙なのタモさんみたいな感じでいいんじゃないですかって言ったんですよ。“あぁなるほどなるほど”って言われたんで、世にも奇妙なのタモさんと同じ感じで書こうと思って“世にも奇妙な銀魂ちゃん”って適当に書きました。適当に書いたら、それが皆気に入っちゃって、じゃあまんまで行きますかっていう」

 

MC「今回は犬以外泣ける所が無かったんじゃないかなって思うんですが」

 

福田監督「去年ミツバ篇やった時から、やりたかったんですよギャグものが。ギャグものを何篇かやりたいって話をしてたんですけど、1発目なので皆さんが熱く見られるのが良くないですか?って提案があって。分かりました。じゃあもしパート2をやる時はまたdtvさんがお誘いを下さるのであれば、その時は絶対にギャグ三篇をやらせてくださいってお願いをずっとしてて…だから2年越しぐらいの話なんですよ。だから本当にパート1の時からちゃんと神楽の押入れの中はちゃんとああいう飾りがしてあるんですよ。パート1の紅桜篇やった時は、銀ちゃんとかいちごオレって書いてある部屋に寝てますけど押入れ閉まってますけど、ちゃんとあの中神楽の寝床として飾ってあったんですよ。それは僕が眠れないアルやりたいやりたいって言ってたのもひとつあるんですけど。眠れないアルやるならファーストシーンあそこじゃないですか。だからあそこちゃんと飾ってあって、都こんぶとかもちゃんと置いてあってって言う状況だったので」

 

MC「このエピソード3本は監督が好きなやつを選んだってことなんですか?」

 

福田監督「そうですね。大好きな三篇ですね。だってもう歯医者のとか気が狂ってるじゃないですか。空知先生が熱出して39度くらい熱出してる時に何か描かなきゃいけないっつって描いたのがあれだって聞いたんですよ」

 

立木「分かるわー!」

 

福田監督「だってねぇ、マダオ腕取られてるんですよ」

 

立木「ねぇ!腕がねぇ!歯ブ〜ラシですもんね!」

 

福田監督「この後のこと考えてないじゃないですか全然」

 

MC「原作では近藤さん頭にね…」

 

福田監督「原作はこうなってるんですよ(額から腕が生えているジェスチャーをしながら)だから絶対後先考えてない」

 

立木「だからこそ面白いですよね」

 

MC「そのギャグの代償になったのが山本さんってことなんですかね?」

 

山本「代償…なんですか?」

 

福田監督「あのね、宇宙を行くじゃない土方が。せっかく行くんだったら、原作は普通の宇宙船に乗ってるんだけど同乗してるオジさんに話しかけられてるじゃないですか。何だったらやっぱり銀河鉄道に乗った方が楽しいんじゃないかなって思っちゃって。そしたら、山本美月が来れば成立すんのかって思っちゃって」

 

山本「お話いただいたのホント数日前とかですよ(撮影の)」

 

福田監督「だって台本上がったのが数日前とかだからしょうがないじゃん」

 

山本「だってメーテル世代じゃないじゃないですか。1回やってるんです私『アオイホノオ』で。メーテルとか全然知らなかったんですよ私。勉強しました」

 

福田監督「美月ちゃんは銀魂大ファンな訳ですよね。本来だったら絶対本編で何かしらやりたかったはずなんです。でも口説く時にパート1とパート2で違う役やってる奴いるからって言う…」

 

山本「まだ私諦めてないですよ!」

 

福田監督「パート1とパート2で違う役やってる奴が1人いて、それが全然あるからここでメーテルやってても…2今回やらせていただいて大ヒットの際には3やれるかもしれないから。その時に何かご希望の役があれば、申請していただければ」

 

山本「申請しときます。こっそり」

 

福田監督「借り作っちゃったからもう何も言えないので」

 

MC「立木さんはもうこれは本人役ってことでいいですかね?」

 

立木「今日も私服で来てますからね。自前ですよ。ヅラも自前で」

 

福田監督「本物の概念がもうよく分からない」

 

立木「その通りなんですよ監督。オファーいただいてから、概念が既に取っ払っちゃってどこ行っちゃったのか分かんなくなっちゃって。もう中の人じゃないですね。(山本から喋りかけられ)もうそんな澄んだ瞳で言われるとね、マダオになってしまいます」

 

福田監督「歯医者の中から立木さんが現れた時の興奮ったら無かったですもん。“おぉ仲の悪い2人が何やってんだよ”って言う台詞でおぉい!マダオだよ!つって」

 

立木「現場はもうドーンとウケてましたね」

 

福田監督「もう小栗、柳楽皆でうぉぉぉぉい!って。何なんすかねこれ」

 

立木「嬉しかったですよ俺も」

 

福田監督「燃えますよね」

 

立木「声優冥利に尽きるって言うかね。中の人冥利(笑)」

 

MC「立木さんに予告でド◯ゴンボールのナレーションするってのもね」

 

立木「今回の銀魂2の作品の内容も含めてプロモーションも含めて、ギリギリどころかとんでもない所攻めてますから。自分も映像見させてもらったんですけど、最高の出来ですねあの予告」

 

福田監督「銀◯鉄道とかド◯ゴンボールとか堂々と言って良い感じですか?」

 

MC「堂々と言って大丈夫なんじゃないですか?」

 

立木「ワクワクすっぞホントにもう(笑) もう全てにおいてワクワクですよ」

 

福田監督「山本は結構なアニヲタなんですよ。立木さんに何か言ってもらいたい台詞とかない?」

 

山本「えぇ!?(客席に向かって)何が良いですか?」

 

福田監督「立木No.1何?」

 

山本「マダオですよ〜」

 

福田監督「マダオの台詞いっぱい言ってるからさ、別の…ゲンドウだよな。ゲンドウ言って欲しいよな」

 

立木「ゲンドウ?ここでいよいよ銀魂とエなんとかがコラボするって訳ですね。じゃあもうね、行きます。こういう場でやるの初めてです。スタジオでしかやったことないですね。”総員、戦闘準備。銀魂2、発進だ“……何かもっと言った方がいいですか?(笑)」

 

福田監督「じゃあ本編の台詞で」

 

立木「そうですね…何かありますかね?まあ1番ポピュラーなやつで。じゃあ行きます。銀魂2、問題ない“

 

MC「問題大アリじゃないですかこれ(笑)」

 

福田監督「(手を組みながら)マダオこれありましたもんね原作で」

 

立木「ありましたね。全く区別がつかないですね。もうあの辺りから俺の人生おかしくなった。いや本当に、あれ何なんだろう俺って言うね。俺じゃないんだけどね(笑)俺じゃないんだけど俺みたいな」

 

福田監督「あれ凄いですよね。ゲンドウのパロディをマダオがやってるんですもんね」

 

立木「もう空知先生ですねやっぱりね」

 

福田監督「言ったら同じ人なんですよね。同じ人ではないんですけど」

 

立木「そうなんですよ。時々自分で本人がやっちゃって良いんですかねって言って、いや俺本人じゃないなみたいな。最近分かんなくなる。本人じゃない…中の人…まあ仲が良い人?みたいな。いやだからホントにね台本見た段階でこの三篇はホントにねギャグ満載で最高じゃないですか」

 

MC「山崎退役の戸塚さんのキャスティングについてなんですけど。福田監督、なんで戸塚さんだったんですか?地味だから?」

 

戸塚「トゲがありますね何か。トゲだらけだな」

 

福田監督「何だろうな、誰もいなかったのかな…」

 

戸塚「僕が連絡したんですよ福田さんに最初」

 

福田監督「この人ちょいちょいLINEしてくるんですよ。出してくれ出してくれっつって。しょっちゅう言って来ます。銀魂やってるぞってなったら、出してください出してくださいって言って来るは来るんですけど。今回ヒットした前提で話しちゃってるけど、まあ次からは分かんないです…」

 

戸塚「何でですか!?」

 

MC「撮影現場でも色々イジられてたって言う話を聞いたんですけど」

 

戸塚「まあそうですね。いつも通りイジられていたと言うか。もちろん愛のある先輩方に」

 

福田監督「だから何だったらもし君がちゃんと成長するんだったらdtvまた3の時にやらしてくれるんであれば、あんぱん食べながらこういう(双眼鏡を持つジェスチャーをしながら)」

 

戸塚「うわ〜!もうそれ!だから話してたんですよ」

 

福田監督「ただただただ基本的に我々の方針としては、メインキャストでスピンオフやるって言う。小栗旬を中心として、だって普通主役って出ないじゃん。普通主役出ないです、スピンオフって言ったら。でもそこに小栗旬が出てるってことの価値なんだよ。だって小栗君ガンガン出てるから。会議で(山崎のあんぱん生活)をやるには小栗旬を凌ぐ何かがお前にないと、やっぱ雇えないよそれは。小栗旬に勝る何かがお前にはあるの?」

 

戸塚「あの確実に言えるのは、体力は俺の方がありますね。言ってもですよ、dtvと本編ってやっぱり平行してやってるじゃないですか」

 

福田監督「でもお前本編出ないじゃん3やっても」

 

戸塚「え?何でもう出ないって決まってるんですか?」

 

福田監督「そもそも役者体力勝負じゃないから。演技力的なことでちゃんと勝負が出来るのかって話ですよ」

 

戸塚「あぁそれはもう、もちろんですよ」

 

福田監督「あはははは!言ったな?お前」

 

戸塚「演技力で言ったら僕だってやって来てますし色々。ここぞと言うコメディとかね、ここぞと言う顔の力とかね。小栗さんに出せないものを僕はね出せますよ。最近でも何かほら体力の限界を感じてるんじゃないかなって。ここはだから僕が小栗さん行きますよと」

 

福田監督「銀魂俺が背負いますよと?」

 

戸塚「えぇ(笑)」

 

福田監督「じゃあ山田優以上の嫁が貰える俳優になる訳だ」

 

戸塚「…もうそういうことですね」

 

福田監督「じゃあもう小栗君に直接言いなよもう。ちょっと世代交代っスよっつって」

 

戸塚「あぁもう俺の時代…もう銀魂は俺の時代…」

 

福田監督「俺の時代っスよっつって。だからこれやらせてくださいって」

 

戸塚「え、それを僕が直接小栗さんに言うんですか?(涙目)」

 

福田監督「だって本人に言うのが1番じゃない?キャスティング会議は俺、プロデューサー、小栗君っていう3人でやってることが多いんですよ。だからスピンオフやるって言った時に戸塚がちゃんとやれるって信頼がないとあんぱん生活出来ないから」

 

戸塚「そうですね。それを伝えるにはやっぱり直接言わないとダメですよね。もう次会ったら言いますよ僕。小栗さんにちゃんと、世代交代だと(笑)」

 

福田監督「小栗君から世代交代でも交代するのはお前じゃないんだから。まずは多分菅田とかなんだけどな。ただお前それぐらい出ないと出番得られないと思うから」

 

戸塚「それぐらい銀魂熱い思いでやってますよって直接僕は、次会ったら伝えますよ。負けねえぞと(笑)小栗さんよりもすげえもの出すぞと(笑)」

 

ここでSNSからの質問

 

MC「山本さんがメーテルを演じる上でこだわりの部分はありますか?」

 

山本「コスプレは割とするので…最近はアイカツのイチゴちゃんとかやってるんです私。メーテルはメイクさんに色々注文しちゃって、色を白くして欲しいとかまつ毛はこうして欲しいとか。なるべく金髪で黒い眉毛が出てるのがすごい嫌なので、なるべく金髪に近づけるか隠して欲しいみたいな。結構ビジュアル重視でやってますね」

 

福田監督「一説によると最近松本先生が描くメーテルが若干山本美月に似て来てるって言う噂です」

 

山本「絶対嘘ですよ、そんなことない」

 

福田監督「でも松本零士先生はすごい喜んでらっしゃいましたよ」

 

山本「なんかいただいたんですよ。あのパパのネックレス」

 

福田監督「現場にいらっしゃってたんだよ松本先生が。見に来たいっておっしゃってくれて、銀河鉄道に乗っていただきました。俺松本零士先生と一緒に銀◯鉄道で写真撮りました(笑)」

 

MC「ガンダムのシーンとか大丈夫だったんですかね?」

 

福田監督「うーん…ちょっと分かんないです。ちょっと微妙だと思います…」

 

ここでマスコミ向けの写真撮影。今回のイベントは一般のお客さんも決められて時間だけ写真を撮って良いと言うことで、更に盛り上がります!!一旦退場したゲストが再び登壇し、スタッフが宣伝用ボードを持って来たと思えば…

 

何と、パネルを持って来たのはスタッフじゃなくて坂田銀時役の小栗旬!!

 

小栗「グダグダグダグダ長いんだよ」

 

戸塚「ほら!ほら〜!!」

 

小栗「戸塚、ほら。宣伝用ボード」

 

戸塚「小栗さんが持って来たんすか?これ」

 

小栗「俺に言いたいことがあんのか?」

 

戸塚「(崩れ落ちながら)何で〜?」

 

小栗「ポケットに手突っ込んでたね。全部見てた。(福田監督に向かって)ちょ喋りすぎ、マジで。すげえ長いホントに。改めてこの舞台挨拶見て思いましたけど、福田さんちょっと喋りすぎ(笑)」

 

福田監督「違うあのね、このドッキリ僕だけ知ってたんですよ。僕だけ知ってて、何とか戸塚から小栗君の悪口を引き出したくてしょうがなかったんです。まんまと世代交代まで言ってくださって」

 

小栗「ぜひちょっとお願いします」

 

戸塚「え〜ちょっと待ってください。え〜銀魂3、俺が山崎退として小栗さんを超える芝居を…見せます。(涙目で)なので、世代交代だ〜!!」

 

小栗「はい。頑張ってください。応援してます」

 

戸塚「すっごいアッサリしてる(笑)良かったホントに。小栗さん…びっくりした。毎回驚かされる小栗さんには」

 

福田監督「山崎退は戸塚さんでいいんですかって言う質問もらわないとそっち行けないから」

 

小栗「これ裏で中継されてるんですよ。それをうちのマネージャーが見せてくれながら、これ絶対小栗来るやつだな。これ絶対小栗来るなって。ちょっとバレてましたね」

 

福田監督「(ステージ上を指差して)全然ここバレてなかったですけどね(笑)」

 

戸塚「全然バレてなかったですよ。だってポケットに手とか突っ込んじゃって(笑)」

 

福田監督が客席に小栗の登場を予感していた人がいるか聞くと、チラホラいた様子(笑)

 

小栗「一個だけ。多分俺の方が体力あると思う(笑)俺結構体力あるぜ。それだけは。じゃあ今度何かで体力勝負しよう」

 

戸塚「やりましょう是非。小栗さんと体力勝負」

 

小栗「地味に2人っきりでね(笑)」

 

福田監督「皆さん1見てくれてます?1の最初皆走るじゃないですか真選組万屋で。あれ誰もついてい行けないんだからね。1人速ぇーの。やっと勘九郎さんがついて行けるくらいで。誰もついて行けないもん」

 

戸塚「あの〜キャバクラのシーンがあるんですけど、体がもうムキムキなんですよ(笑)岩みたいな腕してて(笑)」

 

福田監督「よくあれ見て俺の方が体力あるとか言えたよね」

 

小栗「ぜひ体力でも倒していただきたいです。楽しみにしています。応援してます。すいません皆さんお邪魔しました」

 

最後にひとこと

 

小栗「さっき監督も言ってたんですけど、スピンオフって意外と主役そんなに頑張らなくていいはずなんですけど。今日観ていただいて皆さん分かると思うんですが、ほぼほぼ出てるんですよね。眠れないアルってやつは前日に台本を渡されて、もちろん取り敢えず監督からはそれやるって聞いてたんで原作を読んできっとこう言う感じの台詞だろうなと思ってたんですけど、やっぱりちょっと違う台詞もいっぱい出てきたりして。そのせいでね、あの前の晩僕が眠れないアルだったて言う感じで大変だったんですよね。そんな感じですけど中継もしているそうで、皆さん是非銀魂よろしくお願いします」

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最後はゲストの皆さんが客席の合間を縫って退場!小栗さんと監督は僕が座ってる席のかなり近くを通りました(笑)

 

銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん-』はdtvにて8月18日(土)0:00~独占配信スタート!!(エピソード1「眠れないアル篇」8月18日(土)〜、エピソード2「土方禁煙篇」8月25日(土)〜、エピソード3「幾つになっても歯医者はイヤ篇」9月1日(土)〜順次配信)

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dtv「銀魂2特集サイト」

 

 

 

 

 

銀魂2 完成披露試写会レポート

8月9日(木)、都内で開催された『銀魂2  掟は破るためにこそある』の完成披露試写会に参加して来たので舞台挨拶の様子をレポートします!※映画銀魂公式アカウントがアップしたダイジェスト動画と当日の記憶からゲストの会話を書き起こしているので、足りない部分などあるかもしれませんがご容赦ください。可能な限り発言を拾っているのでかなり長めです。

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銀魂」は2004年より週刊少年ジャンプで連載中の空知英秋による大人気漫画。江戸末期、黒船じゃなく天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人によって開国する事になった世界での物語。ギャグ満載でありながら、グッとくる名場面や熱いバトルもある「銀魂」は勇者ヨシヒコシリーズなどで知られる福田雄一監督により初の実写化!2017年度邦画実写化映画でNo.1のヒットを記録し、早くも続編が完成!

 

昨年初の実写化に採用されたエピソードは原作ファンからも屈指の人気を誇る「紅桜篇」。そして今年の銀魂は「将軍接待篇」と「真選組動乱篇」のハイブリッド!!昨年の豪華キャストに加え、今年は警視庁長官 松平片栗虎役に堤真一真選組掌握を目論む伊東鴨太郎役に三浦春馬、ドMのくノ一猿飛あやめ役に夏菜、将軍徳川家茂茂役に勝地涼鬼兵隊の河上万斉役に窪田正孝万屋の大家お登勢さん役にキムラ緑子を迎えパワーアップ!!

 

ここからレポートです!

 

まずはお馴染みエリザベスの登場!ステージ上に現れたエリザベスが紐を引くと、3つの「掟」が現れます!そして文字通り掟を破って本日の豪華ゲストが登場!!

 

小栗旬(坂田銀時役)、菅田将暉(志村新八役)、橋本環奈(神楽役)、長澤まさみ(志村妙役)、岡田将生(桂小太郎役)、三浦春馬(伊東鴨太郎役)、柳楽優弥(土方十四郎&トッシー役)、吉沢亮(沖田総悟役)、窪田正孝(河上万斉役)、夏菜(猿飛あやめ役)、勝地涼(徳川茂茂役)、佐藤二朗(キャバクラ店長役)、ムロツヨシ(平賀源外役)、福田雄一監督の総勢14名の豪華ゲストがステージに並びます!

 

小栗「せーの」


全員「こんにちはー」


小栗「せーの」


全員「本日はよろしくお願いします」


MC「銀魂2を観た感想は?」

 

小栗「ちょっと長かったですね。2時間14分。ちょっと長い、あと14分減らせれば2時間…」

 

福田監督「(最後の14分は)一瞬にして終わりますよ(笑)すげー汗かいた(笑)主役に長いって言われたの初めてなんですけど」

 

小栗「でもその長さを感じない素晴らしい映画になっていたので、今日も楽しんでいただけると思います」

 

菅田「面白かったですよ。すごい楽しかったです…けど」

 

福田監督「自分が面白かったんでしょ?こんな面白い自分なかなかねえなって」

 

菅田「いやそんなことないです。やめろそう言うのホント。これからだぜ舞台挨拶(笑)」

 

福田監督「監督にやめろとか言うな!(笑)」

 

菅田「ホントに…ツッコミがもうちょっと欲しいと言うか、前半に関しては。でもそれ以上に後半に感動しました。僕らがいないところが。本当に感動しました。隣で見てたんですけど、終わった瞬間に(小栗と)かっこよかったね~って言ってましたね。かっこよかったホントに」

 

橋本「真選組がかっこよかったですし、前作よりも全ての部分でパワーアップしてるんじゃないかなって思いますね。期待をしていただきたいです」

 

柳楽「(キャーと言われて)ありがとうございます。銀魂通して人気上げて行きたいです。真選組頑張ってるんでよろしくお願いします」

 

三浦「前半は腹抱えて笑ってました試写会で。それほど本当に面白いですし、前半言うことなしの面白さです」

 

窪田「(今日の舞台挨拶で)唯一一人だけなんですよね鬼兵隊がいるのは。今ちょっと寂しいですけどね。昨日なんですよ全体観させてもらったのが。もっとコメディやりたいなと思いました。真面目にやってるの馬鹿みたいだなって」

 

福田監督「前回の新井浩文と同じこと言ってる(笑)」

 

窪田「そうなんですよ。ちょうど銀魂入る時新井さんと兄弟役やった映画があって、その時に“銀魂やるらしいじゃん。うわ~ハズレくじ引いたぞお前!”て言われて、言っていた意味が凄い分かりました(笑)」

 

吉沢「ホントに面白かったです。前半と後半で作品が違うんじゃないかなってぐらいテンションが変わってて、最高でした」

 

福田監督「自分どうだった?」

 

吉沢「吉沢亮ですか?めっちゃかっこよかったです。まあでも、本当にすごい頑張ってかっこつけたんで、是非楽しんでください」

 

菅田「でも今回の吉沢亮凄かったよ」

 

吉沢「ホントですか?」

 

ムロ「ありがとう」

 

菅田「お前じゃねえーんだよ」

 

長澤「2はギャグ映画だからって監督から聞いてたので、あぁこう言う映画だったんだ…って途中からビックリして。同じ作品に出てるとは思えない、なんか複雑な気持ちになりました(笑)」

 

岡田「何度も今言ってますけど、真選組がホントにかっこよくて僕…桂ホント一瞬一瞬の飛び道具的な扱いで。なんか何しに来たんだろう現場にって思うくらい監督とずっと喋って終わる感じでしたよね」

 

福田監督「いやでも冒頭のあの面白場面をやってくれてるのはすごく嬉しいですよ。あれでクランクアップしたので。今から観ていただくんですけど、もう先陣切るのは桂ですからね今回ね。1番最初に映るのは桂ですから。それを是非楽しみにしていただければ」

 

岡田「ありがとうございます」

 

勝地「皆さん言ってますけど真選組のアクションがかっこよかったですし、ただ将生はねアクションの色んな所に繋がる場面に出てくるじゃん。かっこいいじゃん。俺出て来ないからね?将軍出て来ないのよ。」

 

岡田「将軍面白かったですよ」

 

勝地「あ、ホント?」

 

周りから促され勝地が「幸せです」と左の薬指に光る指輪を見せる一幕も。監督から「それもう一つは誰がしてるの?」と福田監督から聞かれると「あちゃーん」と答え幸せいっぱいの勝地。

 

夏菜「今回は岡田君含め、ここら辺は皆出落ち(笑)なので」

 

佐藤「そんなことないよ?」

 

夏菜「そんなことないですか?私は基本ギャグパート出させてもらったので、後半は違う作品として観てました。こんな涙出るのかってぐらい私も感動した作品でした。ありがとうございます」

 

ムロ「本編の中身は皆さんの言ったとおり皆さんがかっこよくて、面白くて、本当に観る価値のある映画だと思ったことがまず第一と…本気で思うのはですね、この映画始まった最初の1分ですね。これをやる勇気があるのかと。最初に始まった時に僕の言ってる意味が分かると思います。始まりましたからとんでもねえことやりはじめたなこの人達と思います。だから福田雄一監督をはじめ皆さんが、とんでもないことが最初の1分始まりますが、それをとにかく見届けてあげて欲しい」

 

福田監督「そうですね。あと最後のエンドロールもとんでもないことになってるんですけど」

 

ムロ「エンドロール皆思ってます…“勇気!”って(笑)(皆さん観ていただければ)同じ感想を抱くと思いますが、最初の1分も勇気!と思うと思います。そこがオススメですね。本編も皆さん仰る通り」

 

佐藤「実は昨日観ようとして、観始めたんですね。ちょっと今日朝早くて、それであまりにも真選組がかっこよくて、泣けるし、もうめっちゃジーンと来て。俺多分このまま最後まで観たら、役者として悔しいって言うか、俺も頑張んなきゃって体が熱くなって一睡も出来なくなるなと思って。こっから後半は別日にしないと、明日早いしって言うので途中までしか観てないです(笑)それぐらい悔しかった。悔しくなっちゃうじゃん?だって。悔しくなっちゃじゃんって何で2回言わせるの?」

 

福田監督「前半の自分の所だけ確認したんでしょ?」

 

佐藤「違うよ!!ゴメン正直言います。そこは2回観た!」

 

MC「万屋のお三方、今回共演シーンが前作よりもとても多くなっていてしかもめちゃくちゃ笑えるシーンが目白押しなんですけど演じていて笑って演技出来なくなった所とかなかったですか?」

 

小栗「しゃくれなきゃいけない所がありまして。そこで、まず自分達のエピソードとしては、僕が監督に“ガシャン、ウィーンって感じでしゃくれて欲しい”って言われて、それが完璧に上手く行ったタイミングがあったんです。ガシャン、ウィーンって。完璧な音が聞こえてしゃくれたって思ったら、横の菅田が笑って(笑)」

 

福田「横でツーショットで撮ってて、絶対新八がそこツッコまなきゃいけないんですよ。銀さん!!って言わなきゃいけないんですけど、そこで完全に笑うって言う(笑)」

 

菅田「違う。あれはねホント、僕の頭の中で流れてるガシャン、ウィーンと小栗さんの中で流れてるガシャン、ウィーンがピッタリだったんですよ!あれはホントに面白かったです」

 

そして佐藤二朗が台詞を忘れて叫んだ後、そのまま踊り出してそこにいた小栗、菅田、橋本、長澤が我慢せずに笑ってしまったというエピソードも。このシーンはカットされずに本篇で使われているので、是非皆さんチェックを(笑)

 

MC「柳楽さん。今回は鬼の副長土方がアニメオタクのトッシーと言う別人格になってしまうんですが、演じてみていかがでしたか?」

 

柳楽「土方がかっこいいんで、トッシーやってる方が楽しかったなって言うのが正直ありました」

 

福田監督「素は基本近いんだもんね。トッシー側だもんね普段の柳楽君は」

 

柳楽「そっち側だと思うので、トッシーの方がやりやすかったです」

 

ムロ「(土方とトッシーの)変わり目かっこいいね(吉沢を触りながら)」

 

福田監督「何でいちいち吉沢を触るの?」

 

ムロ「これはお亮だからじゃない。俺隣の人触る癖あります。誰でも」

 

MC「三浦さんは今回かなり激しいアクションシーンをやってられます。演じられてみていかがでした?」

 

三浦「あえて言うと、ワイヤーアクションをさせてもらっていて、僕はそこまで大変ではなかったんですけど、勘九郎さんが下を向いて長い1ページぐらいの台詞を僕に向かって喋らなきゃいけなかったんですけど。ただでさえワイヤーアクションってテンションが掛かるから、すごく辛いのに勘九郎さんは逆立ちのような状態になって長台詞をうわーっと喋るんですけど。血がのぼるじゃないですか、その中で完全に台詞を覚えていたとしても、飛びそうになるんですよ普通。だけどそれをバシッと決めていただいて。そこも見所のひとつだと思うんですよね」

 

MC「窪田さん。小栗さんとのアクションシーン凄かったですけど、いかがでしたか?」

 

窪田「旬さんはホント一撃一撃が強かったんですけど、三味線だとね、やっぱり三味線の先っちょがちょこちょこ旬さんにぶつかるんですよボコボコ。それが申し訳ないし、原作は三味線から出るんですよね糸が。でも今回オリジナリティがあってね、違う所から出るんですよね。三味線背負ってる意味ないんじゃないかなって」

 

福田監督「まあでも一応音楽プロデューサーだから」

 

窪田「いずれこの三味線背負ってる意味ってのは解決していただかないと」

 

福田監督「ずっと小栗君にね撮影中ずっとかっこいいよって言われてたもんね(笑)」

 

小栗「とにかく盛り上げようと思って、“いやでもホントに窪田くん、マジでビジュアル超かっこいいよ”って言うと途中から窪田くんが“もうそれいいっスよ”つって(笑)」

 

MC「吉沢さん。沖田と神楽の共闘シーン。ファン待望だと思うんですけど、いかがでしたか?」

 

吉沢「すごい難しかったです。2人で戦って、スピード感とかも全部合わせなきゃいけなかったので。練習も1回しか出来なかったしね」

 

橋本「そうなんですよ。練習1回なんですよね。時間がちょっと短くなったんです」

 

吉沢「僕がスタジオの場所を間違えて全然違う場所に行っちゃって、その日40分くらい遅刻してしまい。多分2人で合わせられたの15分ぐらいの感じになっちゃいましたね。それは本当に申し訳ないことをしたと思います」

 

橋本「でもその時に既に結構練習されてたので、もっと速いよって言われてたんですよ。私のスピードがちょっと遅いって言われてて。結構スパルタに怒られました」

 

MC「長澤さん。新八と久しぶりに再会していかがでしたか?」

 

長澤「前回は新八とは最後しか会ってないんですよね。だから一緒のシーンがなかったみたいな感じだったので、やっとお姉さんらしいことが出来て嬉しかったですね」

 

菅田「そうですね」

 

MC「岡田さん。女装にもチャレンジしてらっしゃって」

 

岡田「今日僕お昼にこの映画観たんですよ。来る前に。久々に女装姿を見たら、俺もなんか綺麗だなって。自分でもなんかちょっと。皆すごい褒めてくれたんですよ。綺麗だよってすごい皆言ってくれたから。その時自信なかったんですけど、見たら綺麗だなって」

 

MC「勝地さん。今回将軍役を演じるにあたってオファーがあった時どう思われましたか?」

 

勝地「去年の年末12月30日ぐらいに福田さんからメール来て、何月ぐらい空いてるって言われて。あ、銀魂じゃねと思って。え?マジで?と思って。ですぐ即答でやりますって言って、そこから徳川茂茂だったりとか足軽問題だったりとか色々調べて。俺とんでもないものを受けちゃったなって言う感じではありましたけど、取り敢えずやることは体鍛えることと。足軽問題はどうすることも出来ないので」

 

MC「夏菜さん。今回どのような格好をされたんですか?」

 

夏菜「これ言っていいんですかね?ボンテージを着るってことで、ボンテージ着ることなんかもうないであろうから一生懸命体を鍛えてたんですよ。このために。もう何ヶ月も何ヶ月も鍛えてたんですよ。そしたら撮影当日にギックリ腰になっちゃって。それでめっちゃ面白いんですよ皆さんやってること。笑うと痛いから我慢してました」

 

MC「ムロさん。福田組常連ですけど、今回の福田組いかがでした?」

 

ムロ「さっきほど言った通りふざけ切ってますし、カッコいいシーンを撮りたくなって来たんだなって言うのも」

 

福田監督「俺撮れたよ」

 

アクションシーンの撮影ではアクション監督がいて、福田監督にはほとんど指示を出されていないと言う窪田。堤とのシーンで福田監督が堤にコメディシーンの指示を出している所を見て羨ましく思ったそう(笑)

 

ムロ「感動のシーンもあるし」

 

佐藤「調子乗んなよお前。ホント何回も言うけど」

 

ムロ「今回は特別にって言う部分もありますし、いつもながらのちゃんとふざけると言う部分もありますから、そこは皆さん思う存分楽しんでもらいたいと思います。もう一回言いますけど最初の1分。あの勇気はすごいなと思っております、本当に」

 

MC「佐藤さん。今回はキャストは発表されたまま役柄がヴェールに包まれていたんですが…」

 

佐藤「そうなんですよ。最初に多分福田と小栗がって言うか福田だよね。悪ふざけで出演者で僕を解禁にして、最後のキャストの堤真一さんと勝地と夏菜が発表されても、俺役名発表されないんで」

 

福田監督「ビジュアル発表した時ファンの方結構分かるだろうと思ったんだけど」

 

佐藤「でも色々論争があったよTwitterで。俺ものすごい他の現場で聞かれるんですよ。二朗さん結局銀魂何の役なんですかって。聞かれるって言うかもうほとんど怒られるみたいな感じで、何で俺が怒られてるんだろうって思いながら…そういうことです(笑)キャバクラの店長です」

 

最後にひとこと

 

小栗「面白い映画です。皆笑って、泣いて、熱くなってもらえる作品になってますので、是非映画館にいっぱいの人達が来てくれたら嬉しいなと思います」

 

舞台挨拶が終わると、ゲストは一旦退場。そして客席の後方から再登場し、客席の合間を縫ってマスコミ向けのフォトセッションのための特設ステージへ!!この日1番近くでゲストと触れ合えたファンは大興奮!!お客さんを背景にマスコミ向けの写真を撮るために客席に近いステージに立つゲストの皆さん。その中でも佐藤二朗さんとムロツヨシさんはおどけて後ろを振り向いて、観客を楽しませてくれました!!


今年の夏も銀魂!!

 

皆で一斉に叫ぶと、天井から金と銀の風船が降って来ました!金の風船にも銀の風船にも映画銀魂ロゴマークが入っていました。僕も持ち帰りましたが、写真は後々アップします。

 

銀魂2  掟は破るためにこそある』は8月17日(金)全国ロードショーです。平成最後の夏は銀魂!!

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銀魂2公式HP